ここにインスタントコーヒーの空きびんがある。そこには次のように書かれている。
おいしいつくり方
コーヒーカップに約2g(スプーン1〜2杯)の香味焙煎を入れ、沸とうさせたお湯(140cc)を注いでください。(原文ママ)
そもそも、「おいしい」という情報は信頼できるのだろうか。『おいしい作り方の目安』なら『目安』という曖昧性を考慮して、断定をしなくてもよいうかもしれないが、「おいしいつくり方」というのは『こうすればおいしい!!』という情報を、製造サイドに比べて知識の少ない購買者に伝え《非対称の経済》、思想の制限を行っているとも考えられる。
もちろん、それを信じる人は少ないかもしれない。私自身、濃いコーヒーが好きなので、その情報を利用していない。
しかし、それがコーヒーではなく株の情報だったらどうだろうか。証券会社の人が「これは買いですよ」と言ったものの株価がすぐに急激に下がる可能性は十分ありうる。つまり、安易に情報が正しいと信じるのはよいということではないと思われる。