この文章は先述の「メディア考察(1)」および「メディア考察(2)」の続きである。
ただし、内容は全く異なるものを扱っている。
「hyokiのプリントについて語るスレ」の件に関して、裏付け調査を行っていただいたであろうか。
あなたはどこの大型匿名掲示板で内容を発見したであろうか。
あらゆる大型掲示板を探しても、「hyokiのプリントについて語るスレ」を発見できないはずであろう。これは筆者の、いわゆる「自作自演」である。
このスレッドを書くに当たり、スレッドの中でいくつか情報操作を行っている。
その内容に関して、ここでは見ていくことにする。
まず、この中では一回もプリントの中身に関しては触れていない。これは、制作者サイドにおける評価の困難さや、制作内容の確認にかかる手間の負担のためである。実際に批判が起こる場合は、批判者が公開プリントを閲覧し、それに対する批
判が必ずあるはずである。特に、重要なコンテンツであるプリントそのものを批判しないことは趣旨的に明らかにおかしいことである。
次に、26や27で盛り上がってきているという書き込みしているのに、34で既に筆者が早くもそれに対する反応を示し、35で終了を示す書き込みがあり、さらに本来はもっと長く続くはずであろうものを、この先を公開していないことがある。これは、筆者が全ての内容を一人で制作しているという状況のため、長いものを時間をかけて制作したり、また様々な方向から批判するアイデアを出すのが困難なためである。通常の批判の場合、このような状況はありえないはずである。
さらに、筆者のレス(hyoki@本人という名前での書き込み)がかなり冷静であるということがある。本当にこのような状況が急に起こった場合、このような冷静な判断は何らかの準備がされていない限り、難しいことであろう。
実は、このスレッドを作るに当たって、最大の焦点はこの筆者のレスにある。これは、プリント作成と使ってくれる人の反応(特にプリントの問題点など)についてのコミュニケーション方針の一つである。プリントについての批判を行ってくれることは、自分に対する評価が分かることであり、自己成長にとって必ずプラスになることである。しかし、仮にそれが筆者の見づらい環境などでなされた場合はプラスになる可能性が低くなってしまう。
そこで、ここでは筆者サイトのBBSへの誘導を行っている。また、憲法第21条の「言論の自由」と憲法第13条の「幸福追求」を取り上げた理由は発言の正当性を高めるためである。
さらに、「サイバースペースにおけるコミュニケーション」の研究という記述は、自己PR的内容(今後の学会活動等における方針)を示している。これを見て、筆者の方針を理解して欲しいし、また、筆者本人も、仮にこのような場合が実際に起こった場合の対応策となるであろう。
このコラムの最後に、最大の問題を述べておこう。
匿名性(あるいは匿顔性)である。
このスレッドにおいても、28のレスが27を筆者のレスだと解釈するように、匿名性は本人か否かを判断しづらくする理由となっている。34を本当に筆者の書き込みだと判断したか否かは分からないが、これを筆者の書き込みだと本当に信じてもらえるにはどうしたらよいか。これは現在の大型匿名掲示板の性質を考慮すると解決の困難なものであろう。
hyoki 2005.03.06