-- サイバースペース概論--
〜サイバースペース恋愛論的観点から〜

*この概論は暫定的なもので、今後編集・追加執筆を行う予定である。

 ここでは、「サイバースペース」に関して、その存在性について述べることにしよう。「サイバースペース」は存在するのであろうか。
 私の定義では、サイバースペースとは、「コンピュータ上における、現実世界(リアルスペース)と関連性を持った仮想世界」を指す。
 つまり、[世界全体(A)]=[リアルスペース(R)]∪[サイバースペース(C)]であり、また、[R]∩[C]となる部分も存在する。
 上記状況におけるサイバースペースの性質に関して、それを示すためにサイバースペース上の恋愛を具体例に挙げて、みていくことにする。
 例えば、インターネット上で結婚相手を探すというサービスがある。これ以外にもインターネット上で恋人を探し、インターネットを介して付き合うことがある。これは、ネット上という、ある種の現実的な日常から外れた別世界のものであるようなところ、つまり、「サイバースペース」という空間を主にして行われるのである。
 しかし、「サイバースペース」恋愛である以上、上に述べた性質が存在することを述べる必要がある。
 そのために、まず、「リアルスペース」との関連性として、二点あげる。一つ目は、ネット上における「サイバースペース」恋愛が発展し、オフラインにおける「リアルスペース」恋愛になる可能性が十分に存在することである。そして二つ目は、たとえ仮想空間であっても、「どきどきする心臓」は現実、つまり「リアルスペース」のものである。上記関連性を考慮すると、「リアルスペース」と「サイバースペース」で成り立つ世界が説明できるだろう。
 上記より、サイバースペースの特質が成立することを示すことができたので、サイバースペースの存存性も説明できる。